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明治時代を代表する小物

2016.02.28


名刺入れやがま口の登場

小物とは財布、定期入れ、名刺入れなどの総称です。明治時代の小物、袋物の多くは煙管(きせる)で吸う「刻みたばこ入れ」だったそうです。価格は4円~40円(現在の2万円~20万円程度)で、高級なものもあったようです。また当時は、葉巻の舶来に伴う葉巻入れや、口金の輸入によるがま口、名刺入れなどの商品も新たに登場しました。
明治時代以降、煙管から巻きたばこが主流となるにつれ、刻みたばこ入れは巻きたばこ入れに姿を変えていきます。やがて現在のようなパッケージに入った巻きたばこが販売されるようになり、たばこ入れの需要は激減しました。

目々澤鞄の会社概要でもご案内の通り、カバン店として店を構える前身はこの喫煙具を販売していました。禁煙化が進む現在、メーカーのタバコケースの生産が減っている中、まだ必要とされている方々のために、オリジナル商品をはじめシガレットケースを積極的に販売しております。また、健康志向、健康ブームにのり需要が爆発的にふえているiqos を収納するアイコスケースもオリジナルブランドから発売しております。

藩札と長財布

紙幣が流通するようになった江戸時代には、各藩が独自に発行した藩札という紙幣が使用されるようになり、その藩札を入れるために財布、特に長財布が広まったといわれています。
明治時代以降は紙幣が発行されるたびに長財布の需要は増加していったようです。また、口金の改良に伴い、がま口も人気が高まっていったといわれています。

二つ折り財布の登場

第二次世界大戦後クレジットカードが使われ始めると、カードポケットのある二つ折りの財布が登場しました。その後、コンパクトで持ち運びやすい二つ折り財布は、クレジットカードが普及するにつれて急速に広まっていきました。