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さまざまな革の持ち味 2

2016.09.01


エキゾチックレザー

牛や馬などの革に対し、爬虫類、鳥類、魚類などの特徴的な模様をもつ革を「エキゾチックレザー」と呼ばれます。独特の雰囲気を醸し出すエキゾチックレザーの特徴について紹介します。 それぞれ特徴的な持ち味があり、カバン、財布小物など製品の趣を楽しむことが出来ます。

– カンガルー革 –

■カンガルーレザー(kangal ) 牛革(カーフスキン)とよく似ており、薄くてしなやかながら強度に優れた素材。高級皮革として扱われます。サッカーや野球のスパイクなど、スポーツシューズとして使用されることもあります。

– 鹿革 –

■ディアスキン(deer) 牝鹿の革。丈夫で柔軟性があり手触りのよい質感で、通気性が良く蒸れにくいのが特徴です。傷が付きやすいので取扱いには注意が必要です。

– 象革 –

■エレファントレザー(elephant) 輸出入の規制が厳しく特に希少価値の高い高級素材。厚みがあり耐久性・耐摩耗性に非常に優れています。独特の大きなシワや模様があり、コシのあるしなやかな質感です。

– 駱駝革 –

■ラクダ革(camel) 希少性が高く、欧州では高級素材として扱われる革。しなやかで厚みがあり、耐久性は牛革の約2倍といわれています。

– ダチョウ革 –

■オーストリッチ(ostrich) ダチョウの胴体の革。柔軟性で厚みがあり、強靭な耐久性を誇ります。羽毛を抜いた後にできる丸い突起(クイルマーク)が特徴ですが、このクイルマークがみられる部分は革の約4割と少なく大変貴重視されています。 ■オーストレッグ(ostrich leg) ダチョウの脚の革。爬虫類のうろこのような独特の模様があります。

ワニ革

■クロコダイル(crocodile) イリエワニ、シャムワニ、ナイルワニ、ニューギニアワニの革。凸凹とした独特のうろこ模様が特徴で、革の王者とも呼ばれるワニ革の中でも最上級とされます。柔らかな質感の腹ワニ、ゴツゴツとしたハードな質感の背ワニと、使用部位によって特徴が異なります。 ■アリゲーター(alligator) アメリカに生息するミシシッピワニの革。クロコダイルと比較すると少々ハリが弱いですが、主にバッグやスーツケースなどの大型製品に使用されています。こちらも高級ワニ革として扱われます。 ■カイマン(caiman) 石ワニとも呼ばれるワニ革。背中と腹のうろこは硬く、脇腹部分が素材として使用されます。クロコダイル、アリゲーターより価値は低いですが、強度があり水や傷に強い性質があります。

– 蛇革 –

■パイソン(python) ニシキヘビの革。個性的な斑紋模様が人気の素材です。連続した美しいダイヤモンド模様の「ダイヤモンドパイソン」、石垣模様の「モラレスパイソン」などがあります。

– トカゲ革 –

■リザード(lizard) リングマークトカゲ、ナイルオオトカゲなどの大型トカゲの革。細かいうろこ模様が特徴で、爬虫類革の中でも人気の高い素材です。

– 鮫革 –

■シャークスキン(shark) サメの革。強度があり耐水性に優れているので、お手入れのしやすい素材です。凸凹した網目状のシボ(しわ)がありざらついた感触ですが、使い込むほどにツヤが出てくるのが特徴です。

– エイ革 –

■スティングレイ(stingray) アカエイの革。シャグリーン、ガルーシャとも呼ばれます。傷に強く耐水性に優れており扱いやすい素材です。ガラスビーズを散りばめたような見た目で、硬くて光沢感があります。「スターマーク」と呼ばれる白い斑点をアクセントにしたデザインが人気です。 ※注釈:小動物の革をスキンといい、大きい動物の革をハイドといいます。ハイドは大判サイズで厚手で重いです。