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革素材の傷・血筋について

2020.05.20


革の傷に関して。

天然皮革の場合、動物は体を柵にこすり付けたり、喧嘩で首筋を噛み合ったりと、どうしても傷を作ってしまいます。

動物に限らず人も同様、体を守る為、生きている限りは傷やシミがあります。また、なめし作業工程にも大きく影響されます。

準備工程で薬品量を増やしたり、ドラムの回転時間を長くし、強めのなめしを行うことで革が柔らかく、さらに薄くても丈夫な加工をすることができます。
その反面、傷が目立つ場合があります。
(※気温や水温にも影響される、安定が難しい繊細な作業です。)

※100%無傷の天然皮革というものは、全ての傷の穴埋めをした後、ベタ塗りの顔料塗装をするか、PVCラミネートしない限り不可能です。

傷と間違われやすい血筋について

血筋とは皮膚の下の血管の痕が皮革にでているもので、かすかに見える場合やはっきりと葉脈や稲妻のようにみえる場合があります。

ヌメ革のように自然な仕上げの革では、より目立ちやすいです。

傷も血筋も、天然皮革にはつきもので、自然な風合い・表情・個性として、また本物の革の証としてお楽しみいただければ幸いです。

その旨、ご了承下さいます様お願い申し上げます。