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明治維新と一緒に生まれた日本のカバン

2015.03.20


現在の鞄のプロトタイプ “物を入れて運ぶもの=鞄” と定めると、その歴史は人類史と同じくらい長くなってしまいます。江戸時代までの日本で、鞄の役割を果たしていたものとしては、医者が薬の持ち運びに使っていた薬籠(やくろう)、武将の鎧や兜を入れた鎧櫃(よろいびつ)、旅行の荷物入れに用いられた行李(こうり)などが挙げられます。 現在の鞄の原型となるものは18世紀のヨーロッパで誕生したといわれています。その後、鞄の製作は徐々に盛んになり、19世紀半ばには王室や貴族お抱えの鞄職人たちが次々と独立をしたそうです。

日本での最初の鞄

19世紀半ばは、日本では幕末~明治維新にあたります。文明開化によと外国の文化が一斉に入ってきた時期で、西洋の鞄もそのひとつでした。 日本初の鞄については諸説あり、一説では、大阪の商人がフランスから持ち帰った鞄を参考にして作ったものだとされています。また、ある馬具職人が外国人から鞄の修理を依頼され、後にそれを真似て作ったのが最初、という説もあります。

日本のカバンの原型ともいわれる 柳行李を写真でご紹介します。

かばんの街・兵庫県豊岡市 エンドー鞄所蔵

かばんの街・兵庫県豊岡市 エンドー鞄所蔵

「カバン」の故郷はオランダ?

鞄の製作は次第に本格化し、明治20年頃には日本にも鞄の専門店が登場しました。鞄の種類も、手提げ丸型鞄や学生鞄、抱鞄など、用途やデザインによってどんどん細分化されていきました。 また、オランダ語のkabas(カバス)が語源とされる「カバン」という名前も、「鞄」という文字も、明治時代中期頃から一般化したといわれています。ただ、カバンの語源に関しては中国語に由来するという説などさまざまあります。

「カバン」の歴史をもっと知りたいなら資料館へ

袋物参考館に行ってみよう! 世界各国でカバンに何を入れて人は使ってきたのか。 目々澤鞄も現在も取引のある プリンセストラヤ内にそれはあります。 また東京都内に エース世界のカバン館もあります。