目々澤鞄ブログ

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鞄の定義と分類

2016.01.25


鞄は機能が単純なだけに、どんな形であっても「鞄」と呼ばれるようになりました。同じ名前で呼ばれる道具で、大きさ・材質・形においてこれだけ多種多様なものは他にはないでしょう。昭和42年、社団法人日本鞄協会は「かばん類」の呼び方が不揃いで、商売上不便であることから呼び方の統一をしました。7つの大まかなカテゴリーは※分けられ、そのときに決まった正式名称は76種類で別名も含めると109種類にもなります。

例えば、今でも使われている「ランドセル」「ボストンバッグ」「スーツケース」などです。今となっては形も想像できない「エレガントケース」「ミッチーケース」「ラヴリィーケース」などもあります。明治から大正時代に使われていた「登山袋」「半畳かばん」「大割かばん」など伝統的な名称も残っていました。消えた鞄もあれば増えた鞄もあります。時代が変わり新しい職業やスポーツ、レジャーが登場すれば新しい荷物が増え、その荷物を入れる新しい鞄が作られます。このように鞄は人類の進化や社会の進歩が直接的に反映されてきた道具とも言えるでしょう。

鞄は一人ひとりの人間にとっても、個性が反映される道具です。全ての人にとって「完璧な鞄」などこの世にはないでしょう。もしあるとすれば、鞄は使う人と共に日々変化し成長するものです。

 

本

 

※・「第1類 学生用かばん類

 ・「第2類 事務用かばん類

 ・「第3類 運動具用かばん類

 ・「第4類 小旅行用かばん類

 ・「第5類 長期旅用かばん類

 ・「第6類 レジャー用かばん類

 ・「第7類 その他」

非常に多い鞄の種類につきましては、別の記事でお伝えします。