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鞄を選ぶときのポイントについて考えてみる

2016.03.15


 

人が鞄を選ぶときのポイントは何でしょう。決して「機能」だけとは限りません。

例えばランドセル。今は小学生にしか使われませんが、昔は立派な大人用の鞄であり、伊藤博文が大正天皇にランドセルを贈ったことが子供用ランドセルの起源だと言います。
ランドセルという鞄は、小学生自身が自分を子供だと思い込んでいるからこそ堂々と使えますが、中身は大人だと自覚してしまえば恥ずかしくなりランドセルを背負わなくなります。つまり、「ランドセルは子供だ」というイメージが小学生に他の鞄を選ばせています。機能の面で言えば、ランドセルは機能的で丈夫な鞄です。しかし、大人は決してランドセルを使いません。
その例として日本のランドセルは、海外では日本においての使い方・イメージとはまったく違う使われ方をしてブームになっていますよね。

同様に中高生が使う学生手提げかばんも、明治時代には大人が使っていました。「抱え鞄」と言って弁護士などの知的職業に従事する人の間で大流行し、その先生方の秘書が「鞄持ち」となりました。見習いのことをカバン持ちなどと言いますよね。鞄を持つのは青臭い書生の役目というイメージが「抱え鞄」に染み付いてしまい、結果的に学生用の鞄になってしまったのかもしれません。

 

このようなことから、鞄は「機能」というより「イメージ」によって使う人が限定されてしまうとも言えます。

大切なのは、鞄に対して2つの「イメージ」を持つことです。
鞄をどのようにどんな目的で使いたいかという「使用イメージ」と、その鞄を持つ事によって人からどのように見られたいかという「スタイルイメージ」です。鞄を選ぶ際は、このような点を自分なりに整理してみると良いですね。