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床革(とこがわ)って何?本革と何が違うの?

2021.01.15


まず、本革とは革の表面側の層(空気に触れる側)=“銀面”のついた革のことを指します。 それに対して床革(とこがわ)とは、革の表面である“銀面”を取り除いた“床面”すなわち内側の層の部分のことを指します。
この“床革”を使って作られるバッグや靴などは、銀面側を使う本革とは違った特徴と魅力に溢れています。

 

床革の特徴

・ざらざらとしており、毛羽立ちやすい=独特の凹凸感が温かみのある表情を醸し出す
・汚れやすく、水に弱い
・表面を樹脂でコーティング加工したものは汚れ、水、乾燥に強く耐久性が、従来のものより強度あ上がりました(加工がなされていないものは耐久性は低い)
・表面を樹脂でコーティング加工したものは、経年変化(エイジング)、革本来の質感を楽しめない
・本革と比べると安価に購入できる

毛羽立ちがあると先述しましたが、その素朴な風合いや手触りを活かしてレザークラフトなどに用いられたり、やすりを使って整えることでスウェード風に変化させて使われます。

 

床革の魅力発揮!“スウェード”

床革の一番の特徴といってもいい毛羽立ちをヤスリで整えることにより滑らかにしたスウェード。主に豚、そして子羊、子牛が用いられます。
スウェードを使う代表的な商品に靴やバッグがあげられます。銀面を使った本革製には出せないカジュアルさと上品さを兼ね備えたおしゃれアイテムです。先程の特徴にも挙げたとおり、水や汚れに弱いため定期的にお手入れしてあげることが重要です。

まず、30㎝程離れたところから全体にまんべんなく防水スプレーを吹きかけます。こうすることで水分だけでなく油分や汚れからも守ってくれます。万が一汚れが付着してしまっても、中まで染み込むのを防いでくれるため、すぐにクリーナーなどでふき取ってあげれば簡単に落とせます。時間が経つと取れてきてしまう為、ひと月に一回くらいを目安にスプレーしましょう。
あとは、日ごろからブラッシングすることが大切です。スウェード用のブラシには毛ブラシとゴムブラシがあります。
まず、毛ブラシで表面の起毛の隙間にたまったホコリやごみを取り除き、毛並みを整えます。次にゴムブラシで擦るようにして毛の奥の汚れを落とします。寝てしまった毛並みを起こすのにも最適です。最後にもう一度毛ブラシを使って毛並みを整えれば完成です。

 

床革を使ったスウェードはホームケアが欠かせないからこそ、手入れの度に愛着が増しそうですね。

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