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合皮素材の正しいお手入れ方法と保管方法

2021.03.10


黒地のバッグを身に着けてたら、日焼け止めが付いて白くなっちゃった!なんてことございませんか?
実は先日、お客様から合皮素材(合成皮革)のバッグに付いた汚れの落とし方についてのお問い合わせがございました。
業者に依頼しなくても、自宅で簡単にできるお手入れ方法と保管方法をご紹介しますので、是非参考にしてみてください!

 

合成皮革

合成皮革(ごうせいひかく)=合皮とは、天然素材の布地の上に、合成樹脂を塗布し、表面層を天然の革に似せた人工素材のこと。
合成樹脂=ポリ塩化ビニル(PVC)やポリウレタン樹脂(PU)
これらの合成樹脂を表面に塗り、型押しすることで、見た目や触感を天然の皮革に近づけているのです。

 

合皮についた汚れの落とし方と注意点

◆おしゃれ着用の中性洗剤を使用する場合は、ぬるま湯で薄めた洗剤水(※)を作ります。布を濡らし、液だれしない程度に堅く絞って、合皮の素材全体を優しく擦ります。ピンポイントに汚れが気になる場合は、とんとんと叩くようにして汚れを落としましょう。最後は水拭きと乾拭きを行い、洗剤の残りが付着していないか、乾いているどうかを確認したうえで保管してください。(中性洗剤以外の洗剤を使用すると、合皮の色落ちや、合皮素材自体に傷がついたり変質して傷めてしまう可能性が有りますのでご注意ください。)汚れが付着したままになっていたり、きちんと乾燥していないと、かえって劣化やカビの原因となってしまいます。
◆重曹を使用する場合は、重曹と水で重曹水(※)を作り、メラミンスポンジなどを使って、合皮の素材全体をしっかりと優しく擦りましょう。最後は水拭きと乾拭きを行い、重曹の残りが付着していないか、乾いているかどうかを確認したうえで保管してください。

※薄めた中性洗剤の作り方⇒30度~40度のぬるま湯1Lに対して30mlの洗剤を入れてゆっくりかき混ぜる。(念のため、使用する中性洗剤の取り扱い説明書などをよくお読みください。また、初めてお手入れされる場合は前述した分量より少ない量の洗剤でお試しされることをお勧めします。)
※重曹水の作り方⇒水100mlに対して小さじ1(5g)の重曹を入れてゆっくりかき混ぜる。(初めてお手入れされる場合は、バッグの内側の目立たないところで試し、問題がないか確かめるようにしてください。)

 

合皮に汚れをつきにくくするには

合皮専用の艶出し用ワックスや保護クリームを使うと、汚れやほこりの付着を事前に防ぐことができます。(※合皮専用クリーナーやワックスなどを使用する場合は取扱説明書をよくお読みください。)

 

合皮バッグの保管方法

合成皮革素材の寿命は約3年と言われています。そのため大切に使っていても表面がボロボロと剥がれてきたり割れが生じてきます。寿命による劣化は致し方ないですが、正しく保管して使用による劣化を最小限に抑えましょう。

◆通気性のいい場所での保管がマスト。合皮は高温多湿に弱いため、クローゼットではなく風通しの良い場所か空調のある部屋で保管して下さい。それが難しい場合は定期的に日陰干しするか、クローゼット内に除湿剤を置くなどして対応しましょう。
また、バッグの中にはお菓子などに入っている小さなシリカゲルや、丸めた新聞紙をタオルなどで覆ったものを入れておくと湿気対策と型崩れ防止が同時にできるのでお勧めです。
◆異素材のものと密着させない。素材によっては色移りの原因となります。どうしても密着を避けられない場合は、100円均一などでも手に入る不織布の袋などに入れ、接触を避けて保管しましょう。

 

合皮のお手入れと保管方法、いかがでしたか?
今まではあきらめていた汚れも自宅にあるもので対応できるので、心とお財布に少しだけゆとりが生まれましたよね!保管方法も簡単に実行できるものばかりなので是非試してみてください!